以前、南地区を担当していた頃、毎年夏に「四時ダムまつり」があった。緑に囲まれる中、出店、地元企業ブースが並び、大勢の親子連れなどが訪れた。こちらも、ダム湖を遊覧する巡視船に乗り、爽快感を味わった▼取材を兼ねイベントを楽しむ機会はそうなく、今でも印象に残る。この催しは国交省などが定めた「森と湖に親しむ旬間」(7月21~31日)の一環で、全国の管理ダムを中心に各種イベントを展開するものだ▼古い歌謡曲の一節に〝森と泉に囲まれて静かに眠る…〟とあるが、やや暗いイメージはなく、イベント自体は夏空に映え心躍る。さて小川町の小玉ダムで21日、一般開放日「体験ツアー」が開かれる▼普段立ち入ることのできないダム最深部の見学、スタンプラリー、ボートでの湖上巡視体験などを企画する。日常生活に欠かすことのできない「水」だが、時に豪雨などで甚大な被害を及ぼす。楽しみながらダムの役割を考える機会にもなる。