２０２０東京五輪・パラリンピック開催まで１年を切った。まさに近年ない、国家プロジェクトであるが振り返れば、64年東京大会がよくぞ成功したものだと、今さらながら思う▼第２次世界大戦前夜、独裁政権下で開かれたベルリン大会。映像を見たがまさにプロパガンダに利用された感もある。それでも日本女子水泳前畑秀子さんの２００㍍平泳ぎでの金メダルは歴史に残る▼戦後60～72年の間、旧枢軸国の都市ローマ、東京、ミュンヘンでそれぞれ五輪が行われている。もっとも記憶にあるのは西独のみだが。先日、「アリオス」大ホールで〝オリンピックコンサート２０１９ｉｎいわき〟が催された▼そこでフルオーケストラによる古関裕而作曲「オリンピック・マーチ」が演奏された。明るく躍動感あふれる名曲にしばし聞き入った。生前、創作の集大成と称したのもうなずける。来春のＮＨＫ朝の連続ドラマで放送されるがもっと評価されていいのでは。
片隅抄
