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片隅抄

2019.07.29

23日は24節気の一つ大暑。そして27日は土用の丑(うし)の日だった。この日にウナギを食した人は多かったのでは▼昔は暑さ対策としてこの日にうどんや梅干しなど 〝う〟の付くものを食べる習慣があった。この習慣を利用したのが江戸時代の学者・平賀源内。源内はウナギ屋に頼まれて、店先に土用の丑の日と書いた紙を張り出させた。これが評判となり、この日にウナギを食べるようになったのが始まりとか。今でいう便乗商法だ▼だからと言ってウナギがだめということではない。むしろその逆でウナギにはタンパク質、ビタミンA、B群の他、脂質、亜鉛などが豊富に含まれ、レチノールも多く、これは皮膚や内臓、目の粘膜を強化し、免疫力を高めて感染症の予防にも効果がある極めて優秀な食べ物なのだ▼これからが夏本番。夏バテで体調を崩す人が増えるだけに、財布と相談の上、丑の日以外でもウナギを食べたいものだ。抄子の家ではうどんだった。

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