11日に発生した東北地方太平洋沖地震。岩手県、宮城県、福島県の東北のほか、茨城県や千葉県などの関東も被災した。「東日本大震災」と、まさに未曾有の大災害となった▼発生から14日目を迎えたが、いまだ先が見えない状態が続いている。特に、津波による被害は甚大で本市でも23日現在、231人が死亡、市内にも68カ所に4158人が避難している。地震と津波に加え、原発事故による放射能漏れでまさに〝三重苦〟▼そんな中でも、少しずつ光明が見えている。まだ、ガソリンや生活物資不足があるものの、水道が通ったことで、飲食店が営業を始めている。金融機関も営業を再開し始めるなど、徐々にではあるが、通常の生活が戻り始めている▼ライフラインの復旧が完全とはなっていないため、まだまだ不自由な生活は続く。避難所生活を強いられている人たちに、早く元気になってもらえるような紙面をつくり、復興に向けて「頑張りましょう、いわき」。
片隅抄