わが国きっての〝メタボ県〟といわれる福島県の県民に恥じないメタボ体形である。病院での検診の結果、今年もやはりイエローカードを突き付けられた。「このままでは薬に頼らざるを得なくなりますよ」▼そこで、すぐできる健康法として散歩を勧められた。お金がかからず、いつでもどこでも始められる。大変なのはそれを毎日続ける強い意志があるかどうかだ▼朝夕、散歩をする人たちは多い。年配で夫婦仲良く歩くケースが多いが、これならお互いに声かけあって毎日の日課にできるだろう。抄子も、やはりメタボっ子の娘を誘って散歩を始めた。歩いている間は人名や食べ物、国名しりとりやクイズ番組にならって「〇ん〇い」列挙なんかでリラックスしているが、ほかの人たちは散歩の間どんな会話をしているのだろう▼けさ6時過ぎ。平の中心市街地をおばあさんが散歩していた。手にはトングとビニールのごみ袋。ごみ拾いをしながらの散歩だ。頭が下がる。