夫婦とも飲食店勤務で、コロナの影響から収入は3分の2に。市の補助などはなく、食べ盛りの子どもがいるので食費が厳しい――▼浜通り医療生協が事務局を務め貧困家庭に無償で食料品を提供している「フードバンク活動」が10月から始まり、初回は53世帯、先月の2回目には初回を上回る88世帯もの利用があった▼予想を超える混雑ぶりに、主催者はコロナ禍の影響が深刻化しているだけでなく、格差社会が広がっている現状が背景にあると警鐘を鳴らす。その日暮らしの世帯も少なくなく、一刻も早い救済制度の充実が求められる▼中学生の約17人に1人が家族の世話や介護に追われる子ども「ヤングケアラー」であることが、国の調査で初めて分かった。本市では近年、子ども食堂が次々立ち上がるなど民間による支援の動きが活発化しているが、聞く限りでは潜在的な困窮世帯や子は多い。いかに支援の手を差し伸べられるか。官民挙げた取り組みが求められる。
夫婦とも飲食店勤務で、コロナの影響から収入は3分の2に。市の補助などはなく、食べ盛りの子どもがいるので食費が厳しい――▼浜通り医療生協が事務局を務め貧困家庭に無償で食料品を提供している「フードバンク活動」が10月から始まり、初回は53世帯、先月の2回目には初回を上回る88世帯もの利用があった▼予想を超える混雑ぶりに、主催者はコロナ禍の影響が深刻化しているだけでなく、格差社会が広がっている現状が背景にあると警鐘を鳴らす。その日暮らしの世帯も少なくなく、一刻も早い救済制度の充実が求められる▼中学生の約17人に1人が家族の世話や介護に追われる子ども「ヤングケアラー」であることが、国の調査で初めて分かった。本市では近年、子ども食堂が次々立ち上がるなど民間による支援の動きが活発化しているが、聞く限りでは潜在的な困窮世帯や子は多い。いかに支援の手を差し伸べられるか。官民挙げた取り組みが求められる。