1925(大正14)年に日本で誕生した描画材料クレパスで制作された名品を紹介する、市立美術館の企画展「クレパス画名作展」が15日から、平字堂根町の同館で開かれる。
同展では、サクラアートミュージアム(大阪市)所蔵のコレクションから、クレパスの開発と普及にかかわった画家山本鼎をはじめ、梅原龍三郎、小磯良平、岡本太郎ら近代の巨匠から現代の作家まで、約130点を取りそろえる。同館主催、同ミュージアム、サクラクレパスなどの協力。会期は6月4日まで。
クレパスは、クレヨンとパステルの特性を兼ね備え、着色性が良く伸展性に優れ、油彩画に近い表現が可能であり、油絵具が入手困難だった戦中・戦後には多くの画家たちに注目され、その持ち味を生かしたオリジナリティあふれる作品が生まれてきた。
このうち主な展示作品として、山本鼎「西瓜」(制作年不明)、岡本太郎「虫」(同)、三岸節子「花Ⅰ」(1940年頃)、小磯良平「婦人像」(1951年)、舟越桂「習作」(2001年)、福井江太郎「寧」(2014年)、鴻池朋子「Little Wild Things」(2015年)ら幅広い顔ぶれの作品が並ぶ。
開館時間は午前9時半~午後5時。月曜休館(5月1日は開館)。観覧料は一般800円、高校・高専・大学生300円、小・中学生200円。会期中のイベントなどは、市立美術館ホームページ<こちら>まで。
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