今月1日から道路交通法が改正され、自転車のヘルメット着用が努力義務となった▼事故による致命傷を防ぐ目的で全年齢層に拡大された(これまでは13歳未満が対象)。しかし、3週間経った今もヘルメットを被っている人は少ない。小・中学生は校則でヘルメット着用が決められているせいか、着用率は比較的高いが、年齢が上がるに従って着用率が低くなる傾向にある▼被らない理由として、強制力や罰則のない努力義務なので、守らなくてもいいとしたら、それは問題だ。何より心配なのが子どもが大人のまねをして、いつの間にか被らなくなってしまうのが怖い。子どもは身近な大人をよく見ている。子どもたちの命を守るためにも、大人の皆さん、着用のご協力を。子どもに手本を示されるような大人では恥ずかしい▼車のシートベルト着用も初めは少なかったが、着用が義務化されてからは着用率が上がった。ヘルメット着用も早くそうなってほしいものだ。