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クレハ 錦町の新工場に過去最大700億円投資 EVの樹脂需要で
化学メーカー・クレハは22日、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の製造設備を増強するため、主力工場である錦町のいわき事業所に、過去最大の投資規模となる約700億円を投入し、年産8千トン規模の増産を図ることを発表した。完成は2026(令和8)年に予定している。
同社によると、PVDFはリチウムイオン二次電池のバインダーなどに使用され、電気自動車や電気式ハイブリッド車、プラグインハイブリッドカーでの需要が増している。同社はいわき事業所で年産6千トン、中国子会社で同5千トンの生産設備を保有している。
今回の計画を踏まえ、2030年度には、3万~4万トンへの生産能力拡大を想定している。今後も市場の拡大が見込まれており、いわき事業所からは国内に加え、北米や欧州に供給していく。