8日夜、いわき地方を襲った記録的豪雨から2週間が経った。特に被害が甚大だった内郷地区に20日、松村祥史防災担当相が状況視察に訪れた▼内閣改造に伴い、入閣して間もない松村氏だが、自身の選挙区である熊本県では本県と同じく豪雨、地震被害に見舞われていることから、復旧復興への思いは共通していると感じる。激甚指定に関しても期待に応えてくれることを望む▼こじつけではないが、災害と県議選がここ数年、関連が色濃い。改選期の平成23年に東日本大震災、令和元年には東日本台風、さらに今年の豪雨被害と妙に一致する。特に前回は被災市民に配慮した結果、各陣営が靜かな選挙戦に終始した▼いわき市選挙区には定数10に対し現職、新人など14人が立候補を予定。喫緊の課題は明白であり、有権者も無関心ではいられないのだが、過去3回の投票率は44・64%、45・51%、39・13%と半数を割る低さ。権利行使による緊張感が求められる。