礼節や和を尊び、人との関りを大切にする心豊かな生徒像を目指す--。植田中(玉沢淳校長、生徒数404人)で、校訓が「和敬(わけい)」と決まった。
1967(昭和42)年4月1日、旧植田中と旧山田中の統合で誕生した現在の植田中になって以来、これまで校訓が制定されていなかったことから、PTA役員、学校評議員、同校同窓会役員らの協力と理解のもと、教育理念を端的に表し、学校活動の核となる明確な指針「校訓」が定まった。
校訓を披露する会が20日、同校で開かれ、創立56年の歴史を踏まえ、これまで以上に信頼される学校づくりに努めていきたいとしている。
同校では、校訓とは別とする教育目標「真の学力を身につけた生徒」「豊かで素直な心情に満ちた生徒」「体力と気力を備えた生徒」という3本柱を継承してきた。こうした中、校訓制定の機運が高まり、昨年7月にアンケートを実施。体育館脇に設置され、1972年度卒業生とPTAが寄贈した石碑に刻まれていた「和敬」を基にした。
披露する会では玉沢校長が制定経緯を説明したあと、「校訓『和敬』が末長く受け継がれ、より良い学校になることを期待してやみません」と述べた。
校訓の揮ごうを務めた全日本書道連盟会員・書道家の中西儷さん(小名浜、穏心書道会主宰)もあいさつに立ち、「皆さんが心豊かに、相手を尊重する気持ちで学校生活を送ってくれることを念じて筆をとりました」と呼びかけ、遠藤恭介生徒会長(3年)に揮ごう額を手渡した。
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