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いわき市の来年度予算案 主要事業に迫る<6>インバウンドや文化振興図る
【IV.豊かさを創る】3.観光/文化/スポーツ 文化・スポーツによる観光誘客と地域経済の活性化
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、5類に移行したことから、新たに訪日外国人(インバウンド)の誘客を加速させる。事業費907万5千円で商談会やイベントへの参加、旅行会社への訪問営業を展開する。
市外から人が訪れる環境にも引き続き注力し、教育旅行・コンベンション等誘致促進事業に384万8千円を付け、これまでの経費補助に加え、特設ウェブページによる情報発信も強化する。来年度は全国高校総体(インターハイ)のサッカー男子が、ハワイアンズスタジアムいわき、アロハフィールドでも開催されるため、経費の一部として400万円の負担金を出す。
サッカー・J2いわきFCと連携した「スポーツによる人・まちづくり推進事業」も継続し、1764万3千円を計上した。市民のスポーツに対する興味・関心を高めながら、ホームタウンとしての機運醸成を図る。
文化面も重要視する。予算額は864万7千円とし、いわき市出身の芸術家の協力を得ながら、その芸術性や生き様を学ぶ人材育成事業や文化芸術の普及を進める。また来年度は公演事業回数を、本年度の1回から2回に増やす。
全国から高校生の踊り手が集う「フラガールズ甲子園」の支援には100万円を付け、交流人口の拡大や文化芸術のまちづくりを推進する。
【V.公共施設等の老朽化等対策】公共施設等の長寿命化等事業
〈建物〉小・中学校長寿命化改修事業に9億4997万2千円。主に中央台東小や湯本一小の外壁改修。公営住宅ストック総合改善事業に5億6444万3千円。主に石名坂団地の給水設備改修、白水町上代団地の解体。支所等庁舎長寿命化等改修事業に3億7031万6千円。主に市小名浜、勿来、内郷、四倉、好間支所の非常用発電機設置工事。
〈インフラ〉新たに都市下水路整備事業に2500万円とし、関田排水区の管渠新設実施設計委託。道路構造物長寿命化事業に10億5953万4千円。主に計画策定が橋りょう1842カ所、修繕設計が同17カ所、修繕工事が同19カ所。道路改良事業に1億9341万9千円。市道細石赤坂・水貫線(小川)ほか27カ所で行う。