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いわき市の公立小・中で入学式 統合誕生の「遠野小」は29人が新たな一歩
いわき市の公立小・中学校は8日、入学式の日を迎えた。市教委によると、本年度(3日時点)は小学校59校・2234人(うち好間四、久之浜二は新入生ゼロ)、中学校34校・2368人が新たな一歩を踏み出した。
市内最多は小学校、中学校ともに泉で、それぞれ125人と254人。最少は小学校が田人の2人、中学校が川部の2人。また県教委が3月15日時点で行った取りまとめによると、泉小、泉中とも県内最多の新入児童・生徒となっている。
今春に上遠野小と入遠野小が統合して誕生した「遠野小」(児童数177人、久保田高行校長)では8日、最初の入学式が開かれた。
体育館で催された式典では、6年生の児童が花道にアーチを作り、1年生29人を出迎えた。担任教諭が一人ひとりの名前を読み上げると、新入生はそれぞれ緊張した表情ながら、元気よく返事をした。
久保田校長は「皆さんは記念すべき第1回の入学児童です。遠野小学校では楽しく学校生活が送れるよう、あいさつが一番、笑顔が一番、素直が一番を合言葉にしています」と語りかけた。
その上で保護者に向けては、「遠野地区2校の歴史と伝統を大切にするとともに、『遠野小学校ができてよかった』と言われる新たな学校づくりを進めていきます」とあいさつした。
来賓の瀬谷泰広・旧上遠野小PTA会長が祝辞を述べた後、新入生を代表して、瀬谷心乃香さんが久保田校長から教科書を受け取った。
6年生からは歓迎の言葉があり、蛭田楓真君が「僕たちは皆さんが入学してくるのを、とても楽しみにしていました。これから一緒に楽しく学びながら、みんなで力を合わせて、明るく楽しい遠野小学校を作っていきましょう」と呼びかけた。
遠野地区では子どもの数が減少しており、児童・生徒の社会性を養う観点から、保護者や地域住民を交えた話し合いの結果、上遠野と入遠野の小・中を一つにし、今春から遠野小、遠野中とすることを決めた。
(写真:新たな一歩を踏み出した遠野小の新入生)