いわきFC
いわきFC ホーム秋田戦 特別指定で加わった加藤大晟「気持ち高ぶった」
■J2第25節 いわきFC2-0ブラウブリッツ秋田(4日、ハワスタ)
▽得点【い】谷村2(前4、後半24)
いわきにまたもや新星が現れた。2日に来季の加入内定が発表され、JFA・Jリーグ特別指定選手として、今季のリーグ戦に出場できる鹿児島・鹿屋体育大4年のFW加藤大晟(21)。後半16分に早速ピッチに送り込まれると、推進力のあるプレーを披露してサポーターを沸かせた。
加藤は奈良県出身。静岡・浜松開誠館高を経て、来年3月に鹿屋体育大を卒業見込み。身長184cm、体重81kg。今春には全日本大学選抜入りし、今季の九州大学リーグではランキング2位の9得点を記録している。
「プロサッカー選手は幼い頃からの夢だった」と話す加藤。いきなりのデビューにも臆せず、球際の強さを誇る秋田のディフェンスに一歩も引けを取らなかった。5月から6月にかけての練習参加を経て、中断期間のトレーニングマッチでもプレーしたといい、今節は大学で試験があったため2日前に合流。「アップの時から高ぶっていた。とてもうれしかった」
田村雄三監督(41)は起用の理由について、「公式戦を経験させたかったし、同時にフォワードの競争をあおりたかった」と明かし、ポストプレーも丁寧で、守備をする感覚もある選手と評価する。
後半39分にはゴール前で相手GKのクリアを、フリーで頭で合わせたが、惜しくもバーの上に飛んで初得点はお預けに。「ヘディングの練習をします」と頭をかいた。
自分の性格を問われると、「おとなしいほうだが、常に強い気持ちで挑んでいる」と笑った加藤。温和な表情に秘めた闘志は終盤戦の鍵になる。
(写真:推進力のあるプレーを見せた加藤)