政府は3日付で、2024(令和6)年秋の叙勲受章者を発表した。いわき市在住では元公立高校長の斎藤貢一さん(70)=中央台鹿島=に瑞宝小綬章が贈られるなど、各界で功労のあった6人が栄誉を受けた。
斎藤さんは茨城大教育学部国文科卒。1979(昭和54)年4月、古殿中を振り出しに、田村、磐城高で教べんを取ったあと、県教育庁高校教育課管理主事として、男女共学や中高一貫、総合学科の導入、学校統廃合などを担当。小高商業高(現・小高産業技術高)、郡山東高の校長を務め、2015(平成27)年3月に退職した。
東日本大震災・東京電力福島第一原発事故に伴い、県立高のサテライト受け入れに尽力。全国高校総合文化祭の県開催にも努めた。
また教職の傍ら、「斎藤貢」のペンネームで詩作活動を続け、これまで8冊の詩集を発表してきた。2019(令和元)年、第37回現代詩人賞を受賞している。
斎藤さんの話「震災・原発事故などの困難に直面したが、力強く支えてくれた地域の方々、保護者、同窓会、生徒、教職員1人ひとりに感謝したい」
(写真:瑞宝小綬章が贈られた斎藤さん)
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その他の受章者は次の通り(敬称略)。
◇瑞宝小綬章▽箱崎二三彦(70)=元公立高校長、常磐西郷町◇瑞宝双光章▽宇佐見和男(70)=元日本郵政公社職員、平下神谷▽渡辺博昭(71)=保護司、小名浜住吉◇瑞宝単光章▽渡辺精一(75)=元市消防団第5支団第5分団長、好間町中好間▽清水恵子(72)=元各種統計調査員、小名浜字燈籠原
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