東北電力は13日、再稼働後に機器の不具合で停止していた女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機について、同日午前9時に再び原子炉を起動したと発表した。早ければ週内にも発電を始め、当初の予定通り12月頃の営業運転開始を目指す。
2号機は先月29日に再稼働した。当初は今月3日に発電を始める予定だったが、同日、中性子の計測装置の作動状況を確認するため、ケーブルにつないだ検査機器を原子炉内に送り込んだところ、途中で動かなくなるトラブルが発生。原因調査のため、4日に原子炉を停止した。
東北電によると、機器の通り道となる管を固定していたナットが締め付け不足で緩み、接続部が外れたことがトラブルの原因と判明。管の固定に使用されている全229個のナットの点検を実施し、作業手順を見直すなどの再発防止策を取った。東北電は「引き続き安全確保を最優先に、発電再開に向けて着実に取り組んでいく」としている。
2号機は東日本大震災後、被災地の原発で初めて再稼働した。震災で事故が起きた東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で、同型の再稼働も事故後初めて。(読売新聞社配信)
(写真:東北電力の女川原発2号機=読売機から)
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