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医療創生大 26年度「総合医療学部」設置で学び一本化 薬学部は募集停止に

 中央台飯野の医療創生大いわきキャンパスは10日、2026(令和8)年度から現在の看護学部、健康医療学部、心理学部を「総合医療学部(仮称)」に統合し、看護学科、作業療法学科、理学療法学科、心理学科を設置し、ワンチームで医療を学べる体制に改める方針を示した。
 一方で薬剤師の長期的な需要低下と、慢性的に入学定員を充足しない現状を踏まえ、26年度から薬学部薬学科については「苦渋の決断」で募集停止とする。
 医療創生大のゴウ・アーチェン学長代行、研究・大学院部長兼健康医療科学部長の古川勉寛教授、学生・国際部長の阿部裕一教授、鷲田祐事務局長が10日、記者会見を開いて概要を明らかにした。古川氏は総合医療学部長に就任予定。
 薬学部は2007(平成19)年の設置以降、昨春までに計583人の卒業生を送り出し、地域の医薬業界に貢献してきた。募集停止の理由に関して、ゴウ氏は「小規模な医療大学として、コースの需要と供給のバランスを考えていく必要がある」と理解を求める。薬学部は設置以来、15年度を除いて定員割れとなっていた。
 その上で総合医療学部(仮称)に対して、多職種連携を念頭に「昨今の医療現場に求められる人材を育てる必要がある」と述べ、国際的なコミュニケーションも深めていく意向を見せた。
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 医療創生大の前身はいわき明星大で、市の誘致を受け、1987(昭和62)年に理工学部と人文学部を設置して開学。2019年から医療創生大に名称変更し、全国に病院や介護施設等133施設を有する「医療法人社団葵会」(千葉県柏市、新谷幸義理事長)のグループに入っている。
 こうした中で「選ばれる大学」になるよう、組織改編に先立ち、今年4月から独自の奨学金制度を設定。年間85万円を支給し、葵会の病院などで3年間勤務すれば返還する必要はない。また5月にも教育プログラムが、世界理学療法連盟の認定を国内の大学で初めて受ける見通し。
 (写真:組織改編について説明するゴウ・アーチェン学長代行ら)

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