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文化財防火デー 水害から復旧の国宝白水阿弥陀堂 2年ぶり立入検査・訓練

 市消防本部は26日、同日の「文化財防火デー」に合わせ、市内4カ所の神社・仏閣、収蔵施設で立入検査と防火・防災訓練を行った。
 このうち内郷白水町の国宝白水阿弥陀堂では、敷地内の防火体制に問題がないことを確認した後、敷地北側の山林から出火し、お堂に延焼する恐れがある――との想定で実施。内郷消防署や市消防団第5支団を中心に関係者65人が参加し、県内唯一の国宝建造物を火災から守る意識を高めた。
 白水阿弥陀堂は2023(令和5)年9月、台風13号に関連した記録的大雨で、境内が水没する被害を受けたため、2年ぶりに立入検査と防火・防災訓練がかなった。復旧作業にあたり、新たに自動放水銃2基が設置され、ホースによる消火と合わせて訓練で初めて稼働した。
 大泉潤一署長は「火災の発見から通報までおおむね良好な初期対応だった。この訓練を基に、さらに文化財を守る体制を強化していく」と強調。牛久滋夫支団長は「水害からの復旧・復興をうれしく思う。引き続き国宝を守るとともに、予防消防に徹してほしい」と呼びかけた。
 文化財防火デーは1949(昭和24)年1月26日、奈良・法隆寺金堂壁画が焼損したことをきっかけに、55年に制定された。この日を中心とし、全国的に文化財の防火運動を展開している。
 (写真:国宝白水阿弥陀堂で行われた訓練。手前は新たに設置された自動放水銃)

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