きょう17日は彼岸の入り。中日となる20日の春分の日の前後3日間が春のお彼岸と呼ばれ、いよいよ春の到来である▼仕事の関係もあって昨日の日曜日、久しぶりに祖先の墓参りに行ってきた。日ごろの無沙汰をわび身内の無事をお願いした。中には、雑草に覆われ、訪れる人もなく、墓石だけが寂しく建っている墓もあった。少子化もあって墓守りがいないのか、将来の日本を見るようだ▼墓に入る人がいれば、この世に生まれる命もある。全国で2024年に生まれた赤ちゃんの数は約72万人で、統計を取り始めた1899年以降で最少だったことが分かった。本県でも過去最少の8637人と、初めて9千人を割り込んだ。国は出産や子育てしやすい環境の整備に努めるが、成果が見られない▼このまま少子化が進めば、雑草だらけの墓が増えるのは必至。抄子宅でも子供はいるものの、遠方に暮らすため、墓守りは抄子のみ。高齢の身としては、いつまでできるか不安だ。