平鎌田のいわき短期大は8日、新学長に就いた中村隆行氏の記者会見を行った。就任は1日付。これまでは同じ学校法人昌平黌の東日本国際大で学長を務める中山哲志氏が、いわき短期大の学長を兼任していた。中山氏は東日本国際大学長に専任となった。
中村氏は和歌山県出身の67歳。早稲田大理工学部建築学科卒。1981(昭和56)年、文部省(現・文部科学省)に入省。国連国際防災戦略事務局(スイス・ジュネーブ)派遣や、京都大施設部長などを経て、2014(平成26)年に福島高専校長に就任。
2018年に学校法人昌平黌法人事務局長・東日本国際大学長代行、同大経済経営学部教授。2020(令和2)年からは、同大・いわき短期大副学長を務めていた。
いわき短期大は本年度から「幼児教育科」を「子ども未来科」に改組し、従来の「幼児教育コース」に加えて「キャリア創造コース」を新設。単に幼稚園教諭や保育士を養成するにとどまらず、地域に貢献する人材育成を目指している。さらに留学生の受け入れも始めた。
こうした点を踏まえ、中村氏は「全国的に短期大学を取り巻く環境は厳しいが、グローバル化の波に乗りながら、地元の要請に応えていきたい」と強調する。
東京電力福島第一原発事故を踏まえ、東日本国際大では米国ワシントン州の核施設「ハンフォード・サイト」の視察を通じ、環境再生のあり方に理解を深めており、中村氏も先頭に立って取り組んできた経験から、いわき短期大でも活動を展開していくと話す。
また幼保人材の輩出にも引き続き尽力し、高校や市との連携も深めていくと説明。昨年度は市の保育所等見学バスツアーなどにも協力しており、共に地元に若者が定着するよう働きかけていく。
(写真:学長としての抱負や今後について語る中村氏)
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いわき短期大学長に中村氏 元福島高専校長 国際化しつつ地元の要請に応える






