いわき中央署は8日、管内の40代男性が警察官や検察官をかたった電話を信じ、現金約540万円をだまし取られたと発表した。同署はなりすまし詐欺(オレオレ詐欺)として、同種の事案に警戒するよう呼びかけている。
同署によると、男性の携帯電話に3月18日午後、自動音声で「携帯電話を2時間以内に停止します。詳しくは1番を押して、案内される番号に電話してください」と連絡が入った。
男性は指示された先に架けると、警察官とする男から「あなたが契約している携帯電話から大量の迷惑メールが発信されており、警察署に被害届が出されています」と言われた。
さらに「あなたを拘束するか、逮捕するしかありません。身の潔白を証明するためには調査が必要であり、現金を支払えば、身柄の拘束や逮捕を免れることができます」と伝えてきたほか、検察官とする女も登場したという。
相手は男性をSNSで誘導し、偽の逮捕状を送って信用させたといい、同20日までに指定された口座に現金約540万円を振り込んでしまった。
(資料写真:いわき中央署)
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いわき市の40代男性 540万円だまし取られる 警察官・検察官かたる電話信じ
