５月の第２日曜日は「母の日」。今年は１１日。母への日ごろの苦労に対する感謝を表す日とされる▼すでに母を亡くしている抄子にとっては、この日は仏壇に向かって、母に感謝の言葉を述べるだけだ。生前の母は道の駅が好きだった。休日ともなると近隣の道の駅巡りをしたものだ。毎回、買い物かごいっぱいに旬の野菜を買い求め、夜の食卓にはその野菜を使った料理が並んだ。うまいと言うと母は大喜び。その時の顔を今でも思い出す▼母の日のプレゼントというと、今も昔も花が定番だが、数年前からは「体験ギフト」なるものが人気だとか。親子でお菓子やケーキ作りを体験し、共同作業での楽しみを共有するというもの。感謝の気持ちの伝え方は人それぞれ。それが物ではなく言葉だったとしても。遠くに離れているなら感謝の電話だけでもいい。親はそれだけでも喜ぶものだ▼ちなみに「父の日」は６月の第３日曜日。母の日と違って影が薄い父だが、お忘れなく。
