お盆。今年も庭で迎え火を焚いて、亡くなって間もない父と兄はじめ妻や祖父母、そしてご先祖様たちを迎え入れた▼お墓参りはお盆や彼岸のときくらいしか行かないが、墓に花などを供え、線香に火をつけると落ち着いた気分になる。父が存命中に家系図を作ってみようとしたが、肝心の父の記憶が曖昧になっていたため、三、四代昔にさかのぼった時点で途絶えてしまった▼普段は気が向いたとき、仏壇のお茶や花を代えるくらいで、ご先祖様が呆れるような現当主だが、逆にお先祖様に守られている気持ちになることが少なくない。交通事故で運が悪ければ死んでいたのにかすり傷ひとつ負わなかった、大雨で裏山が土砂崩れを起こしたときも間一髪、助かった▼スピリチュアルのことは詳しくないが、なぜか大事を迎えるときは仏壇に線香を供えてご先祖様に祈る。何度かいろんな危機を迎えたが、そのたびにご先祖様に守られている気がする。感謝をするお盆である。