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継続か、刷新か、再登板か―― いわき市長選 7日に投開票日迎える

 任期満了に伴う市長選は7日、投開票日を迎える。いずれも無所属で届け出順に、再選を目指す現職・内田広之氏(53)=平、1期=、4度目の挑戦となる元衆院議員の新人・宇佐美登氏(58)=小名浜=、返り咲きを狙う2期8年務めた前職・清水敏男氏(62)=常磐関船町=が立候補しており、8月31日の告示日から舌戦を繰り広げてきた。
 3候補は前回(2021年)の市長選にも立候補したが、24年ぶりに自民党系の市議会会派が支持を一本化するなど状況は変わっている。継続か、刷新か、再登板か――。開票は7日午後8時から、平下荒川の市総合体育館で行われ、同10時40分に確定する予定。
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 内田氏の選挙戦にあたり、3日に象徴的な出来事があった。市役所本庁舎前での街頭演説で、市議会政風会の西山一美会長と、真政会の鈴木演会長がそろってマイクを握った。
 市長選を巡っては2005(平成17)年以降の計5回、自民党系の2会派がそれぞれ異なる候補を応援し、保守分裂が続いてきたが、7月の参院選をきっかけに一本化。真政会はいわき市南部の議員が多いため、新たな支持を取り付けることにも成功した。
 推薦を受ける自民党、公明党の両いわき総支部、連合福島、いわき地区連合を含め、関係する県議や市議、団体も付いて、強力な組織力をもって戦い抜いてきた。
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 宇佐美氏は前回まで支援した県議は引退、市議は死去し、公に応援に回る議員はいないが、草の根スタイルは変わらない。
 後援会組織に加え、松下政経塾の同窓や、新党さきがけと民主党に所属した衆院議員時代の関係者とともに、宇佐美氏の政策にひかれて集まった学生ボランティアが選挙戦を支えてきた。今回は初めて平に事務所を設け、選挙戦でも現職が強い北部に攻勢をかけてきた。しがらみのない政治を訴え、現職の批判票を取り込みながら支持拡大を図る。
 告示後は毎日午後9時から、YouTubeで「皆さんと選対会議」と銘打ち、時に若い世代を招いて政策を語り合った。
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 清水氏は東日本大震災からの復興に尽力した2期8年の実績を強調し、現市政を「停滞」とばっさり。他候補との違いは地元密着と強調し、妻の明美さんも夫を押し上げるよう熱弁をふるった。
 支持を表明する市議は遠藤崇広議員(市民の会)のみだが、議長・副議長経験者を含む市議OBも支えてきた。ただ気負いはない。2013年に初当選した際も孤軍奮闘で、一人ひとりの思いが実って当時の現職を破ったと鼓舞する。
 前回は地元・常磐からもう1人の出馬を許し、票が割れたことが敗因と指摘。改めて足場を固めながら、市議、県議、市長を務めた知名度を生かして訴えに奔走した。
 (写真:市長選候補者のポスターが貼られる掲示場)

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