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松村総合病院 いわき駅北口への移転・新築が延期に「整備内容には変更なし」

 JRいわき駅北口(平字白銀町)に移転・新築を計画する「松村総合病院」の開業時期が、2027(令和9)年1月から延期する方針であることが分かった。
 同病院によると、全国的な資材価格の高騰や人手不足の深刻化が背景にあり、当初の想定より遅れる事態となっているという。担当者は「移転・新築の計画が凍結された訳ではない。整備内容に変更はなく、日々刻々と変化する状況を見極めながら、1日も早く着工を実現したい」と話している。
 現在の病院は平字小太郎町に立っているが、老朽化が進んでいるため、移転・建築の考えを打ち出した。当初は25年の開業を見込んでいたが、資材価格高騰など建設現場を取り巻く環境が変化。24年に計画を見直し、同年12月の着工、26年10月の完成を掲げていた。
 新病院の病床数は199床。敷地面積は約4200平方m、延べ床面積は1万5400平方mの予定。6階建てで急性期医療に加え、リハビリなどによる在宅復帰・社会復帰目的の患者受け入れを強化する。
 いわき駅直結で利便性向上が図られるほか、医療従事者の確保も進むとされ、併設する看護学校では地元に根差した医療人材の育成を推進する。
 また市は本年度の予算で、施設整備に対する「いわき駅直結・医療施設整備事業(優良建築物等整備事業)」に6億7265万9千円を充てている。市医療対策課では着工遅れは確認しているとした上で、今後の対応は未定としている。
 松村総合病院は1883(明治16)年、いまの平字二町目に前身である長春館病院が開業したことに始まる。旧磐城平藩の藩医の系譜を受け継いでおり、県内で最も歴史を持つ民間病院として、関連施設を含め、いわき地方の医療と介護・福祉を支えてきた。
 (写真:移転・新設した病院の位置イメージ)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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