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四倉で住民主体のまちづくりシンポジウム開幕 初回は「化石と博物館」テーマ
四倉地区の振興を多角的な視点で考えるイベント「海風のまちづくりシンポジウムin四倉」が18日、四倉公民館で開幕した。
四倉地区行政嘱託員(区長)協議会、四倉町商工会、四倉ふれあい市民会議が実行委員会を組織した催しで、2月にかけて計3回にわたって専門家や有識者を招いており、地元の将来を考える機会としていく。初回は「化石と博物館の地域づくりシンポジウム」を行った。
いわき地方は「化石の宝庫」と呼ばれ、首長流のフタバスズキリュウをはじめ、さまざまな新種が発見されてきた。最初のシンポジウムでは、この資源をどう活用できるか模索する機会とした。
基調講演として、国立科学博物館理事兼副館長の栗原祐司氏が「博物館と地域づくり」をテーマに登壇。2023(令和5)年に策定された国の「文化芸術推進基本計画(第2期)」に基づき、博物館に観光やまちづくりの視点が求められている現状を示しながら、史料の保存と両立させる考えを伝えた。
栗原氏は全国の恐竜や化石を巡る博物館について説明。御船町恐竜博物館(熊本県御船町)がふるさと納税を活用している事例や、離島に立つ御所浦恐竜の島博物館(同県天草市)がアクセスを含めて観光の掘り起こしを図っている点などを述べた。
また持続可能な博物館運営にも言及し、科博では寄付金付き入場券やナイトミュージアムを実施していると紹介した。
シンポジウムでは、パネルディスカッションも展開。鈴木千里氏(アマチュア化石研究家、四倉町在住)、山﨑瑠璃氏(福井県立大恐竜学部1期生、いわき光洋高卒)、吉田純輝氏(県立博物館副主任学芸員)、渡辺昇氏(広野町文化交流施設ひろの未来館研究員)、佐藤公氏(磐梯山噴火記念館館長)が、竹谷陽二郎氏(茨城キリスト教大非常勤講師、元県立博物館学芸員)の進行で、それぞれの思いを披露した。
第2回は2月7日、第3回は同28日、四倉公民館で開かれる。参加者募集中。
(写真:基調講演を行った国立科学博物館の栗原氏)