日本人初の五輪マラソン選手で『日本マラソンの父』と称される金栗四三。中村勘九郎さんが主人公を務めた大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の記憶が新しい▼金栗と言えば本市とのつながりも深い。金栗と旧勿来市教育長を務めた阿部忠次郎氏の交友を縁に、1958(昭和33)年に始まった『金栗杯』勿来の関マラソン大会。愛弟子の山田敬蔵氏もゲスト出場するなど大いに盛り上がり、2月の風物詩として親しまれてきたが、東日本大震災直前開催の第54回大会を最後に幕を閉じた▼いわきサンシャインマラソンでは勿来の関マラソンを継承し、2018(平成30)年の総合優勝者の『いだてん』に金栗杯を贈ったが、翌年からは積雪やコロナ禍で大会自体が中止に。5年ぶりの開催となった23年大会で金栗杯の再登場も期待したが、実現に至らず落胆した▼熱だけではなくより格ある大会に育ってほしいと願いながら、ランナーにエールを送るとしよう。