東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の経験や教訓を次世代に伝える試みとして、首都圏の中学・高校と、公益財団法人五井平和財団(東京都千代田区)が連携した「GOALs~学校協働SDGsチャレンジ」によるフィールドワークが19、20日、双葉郡といわき市で行われた。
中高生たちは今年12月、環境省との共催で同世代を被災地に招くスタディーツアーを計画しており、事前学習として現地に対する理解を深めた。一連の事業にはいわき民報社が協力している。
■ ■
「GOALs」では2022(令和4)年から、学校の垣根をこえて震災・原発事故の被災地を訪ね、復興の現状と将来のあり方について学習してきた。こうした取り組みは高い評価を受け、23年には環境大臣賞に輝いている。
24年からは活動を発展させ、2年連続で「中高生による中高生のための『福島、その先の環境へツアー』」を企画。被災地での学びを踏まえ、同世代を案内する、全国でも例がないとされるスタディーツアーを繰り広げてきた。
今年は5月から始動し、暁星中・高(東京都千代田区)、晃華学園中高(東京都調布市)、城西大附属城西高(東京都豊島区)、県立柏陵高(千葉県柏市)、麗澤高(同)の5校から28人が参加している。
フィールドワーク初日は双葉郡に赴き、大熊町に立地する除染土を保管する中間貯蔵施設、浪江町の震災遺構・請戸小、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館を見学した。

2日目はいわき市に移り、サッカー・J2いわきFCの復興に資する思いや、四倉町の起点が手がける有機農法による綿花栽培の様子、高校生が震災の津波を乗り越えた「ねぶた」制作の伝統を継承している姿に触れた。
参加した中高生は震災前後に生まれ、当時の記憶はないものの、災禍を自分ごととしてとらえ、常に真剣な表情を見せていた。
(写真1枚目:津波で被災した請戸小の見学 2枚目:いわきFCの復興に資する思いを聴く生徒たち)





