4日は「立春」。暦の上では冬から春への移り変わりを示すが、日々の厳しい寒さは当分続きそうだ▼上空には強い寒波が居座り、いわきでもさまざまな問題が出始めている。市内の病院では風邪やインフルエンザで訪れる患者が増えていると聞く。また、雪に弱いいわきだけに、雪がちらついただけで公共交通機関に乱れが生じたり、路面の凍結によって交通事故の増加が懸念される▼もっと恐ろしいのは、一瞬にしてすべての財産を灰にし、場合によっては命すらも落としかねない火災。今年に入り、市内でも枯れ草や住宅火災が多発している。空気の乾燥に加え、寒さによる暖房機器の使用が増えたことなどが要因として挙げられる▼その一方で、不注意が原因での火災も多いというデーターがある。裏を返せば火を扱う時や、きちっとした消火の確認の徹底さえできていればある程度の火災は防げることになる。あらためて火の取り扱いには細心の注意を払いたい。
片隅抄