夏の甲子園大会4日目の11日、福島代表の聖光学院が第2試合に登場し、連覇を目指す西東京代表の日大三に2―1で勝った▼聖光学院にはいわきで中学校まで野球を続け、その後、聖光に進学して活躍している選手がいる。ふるさとを離れ、あえて厳しい環境に身を置いてレギュラー争いを勝ち抜き、甲子園でプレーするチャンスをつかんだ▼2年生の4番打者園部聡1塁手は勿来一出身。初回の先制犠飛に続いて、8回には2点目につながる3塁打を放った。2番の平野雄馬遊撃手は小名浜一出身。初回に犠打を決めてチャンスを広げ、安打性の当たりを美技でアウトにした。茨城代表の常総学院にも中央台南出身の2年生3番打者内田靖人3塁手がいて、初戦は2安打1打点と活躍した▼3人とも、市中学軟式野球部選抜チーム「いわき松風クラブ」の出身だ。同クラブの12期生はこの夏、2年ぶりに全国大会にコマをすすめた。先輩たちに負けない活躍を祈りたい。