暦の上では、もう秋なのだが一向に涼しくなる気配はない。それでも茜色に染まる西の空、白々と夜が明けたころ、シャワシャワと耳に響くセミしぐれに短い夏を惜しむ▼とはいえ、休日出勤した11日の朝9時、JRいわき駅前の電光温度計を見ると驚くことに37度を示していた。高知県四万十市が記録した国内観測史上最高の41度にはおよばないものの、ここ数日の猛暑には閉口気味である▼いわき市内のいたるところでは納涼盆踊り、伝統芸能じゃんがら念仏踊りの新盆家庭回りなどが昨日ピークを迎えた。もうすぐ盆休みも終わり、帰省した人たちも故郷を離れるだろう。ゆとりを持って、無事故で帰路についてもらいたい▼今月も残り半分。まとまった夏休みを取れない大人もいると思うが「忙中閑あり」という言葉もある。これから市内では小名浜ビッグバンドフェスタ、平鎌田の夏井川流灯花火大会などイベントが続く。足を運び童心に戻るのもいい。