先日朝、路線バスに手提げバッグを置き忘れた。降車後、すぐ気が付きターミナルに戻ったものの発車したあと。貴重品はなかったが、業務で使う鍵を入れておいたのが痛かった▼営業所窓口にその旨を伝えた際、すぐさま運転手さんと連絡が取られ、遺失物の確認がなされると思ったが、そうではなかった。安全システム上、携帯電話でのやりとりはないらしく、バスが納車するまで分からないという▼待つこと午後3時半すぎに「見つかった」との連絡をいただいた。当日は雨模様のため、バッグのほか傘を持参していたのも注意が散漫した一因。とはいえ、忘れ物は全く自分の不注意である▼無理な望みと思うが、車内遺失に気づいた場合、時間を置かずに発見保管できる手配はできないものだろうか。借りに現金を置き忘れたとなれば気が気ではなかったはず。今回も焦るあまり禁止されているバスの発着構内を横切ってしまった。危険極まる行動だった。
片隅抄