県高野連いわき支部主催、いわき民報社などが後援する本社白鷲旗争奪第52回いわき地区高校野球選手権大会が、いよいよ明8日に開幕する。12日までの4日間、16チームが白鷲旗を目指して、熱戦を繰り広げる▼この大会は、全国高校野球選手権福島大会前の最後の公式戦。毎年夏に向け、チームづくりが最終段階に入っている市内各校にとっては、実戦を通した貴重な調整の場に位置づけられている▼今年は、3月11日に発生した東日本大震災の影響で、環境が一変した。冬のトレーニングが終わり、練習試合など実戦を数多くこなしていく時期の震災。ほとんどの学校が、通常の練習もままならない状況に陥ったと思う▼中には、震災や東京電力福島第一原発事故などで避難所生活を経験した選手もいるだろう。大会までに、十分な練習は積めなかったかもしれない。選手にはこの大会で、野球ができる喜びをかみしめ、ひたむきな精いっぱいのプレーを見せてほしい。