松本龍復興対策担当相が5日午前、辞任した。就任から9日目という異例の早さだった。岩手、宮城県の被災地を訪れた際、知事との会談での〝上から目線〟の物言いなどが災いしたとみられる。それ以前にも「九州出身で東北のことは分からない」などの失言もあった▼「言葉遣い」。広辞苑によると「言葉のつかいかた、ものの言いかた」とある。どういう意図があったのか分からないが、今回の松本復興相の発言は報道を見る限り、言い方を含めて軽率だったような気がする▼文章をまとめる場合、使い方が正しいかなどを「記者ハンドブック」(共同通信社刊)などで極力調べるようにしている。今まで思っていた意味と違った言葉なども多々ある▼原稿を書く際には5W1Hのほか、名前などの固有名詞、「て・に・を・は」、誤字・脱字など、気をつけなければならないことは山ほどある。誤解を招かないためにも、言葉の使い方には注意しなければ、と思った。