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片隅抄

2012.03.02

今年は閏年のため、県立高校の卒業式が例年に比べ1日後れた感があった。おかげで春の大雪に見舞われた29日に重ならなくて済んだ▼忌まわしい東日本大震災からもうすぐ1年になるが3年生にとっては感慨もひとしおだろう。卒業式は、南地区の2つの実業校を取材した。両校とも3・11に続く、4・11、12の震災で本校舎、施設棟が被災した▼そのうちの農業高校は、他校での間借り授業を余儀なくされ、前期中は大切な実習ができなかった。近接する工業高校でも機器類などが一時使用不能に陥った。さらに両校ともいまだ仮設校舎での学校生活が続いている▼その1校での卒業式。卒業生が退場を始める中、後部にいたある科の生徒たちが父母席に近づき、1人が声を上げた。「今こうして卒業できるのも、保護者の皆さんの支援のおかげです」と述べ、全員で深々と礼をした。思わぬ感謝の言葉に涙をぬぐう母親たち。見ていたこちらも目頭が熱くなった。

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