年明け5日から本紙も発行を始めた。合わせて市内の企業、団体の方々が新年あいさつのため来社いただいている。それが昨日、ぱたりと途絶えた。不思議に思い、暦を確認すると「仏滅」だった▼めまぐるしい発達を遂げる先端情報の得取に踊らされる今日でも、日本人の精神に根づく「吉凶」のこだわりは不変なのかもしれない。これから市内各地でも、幸運を授けるさまざまな行事が開かれる▼最大の催しがあす10日、常磐での「金刀比羅神社例大祭」。通称こんぴら様と親しまれ毎年、参道から境内周辺には縁起物を売る多くの露店などが軒を並べ、幸・福にあやかる参拝者でにぎわう▼その玄関口JR湯本駅に昨夜、所用で訪れた。先月末、駅舎改修中とはいえ寒風吹きすさぶホームで列車を待つ状況を憂えたのだが、これまでなかった簡易待合室が下り側に設置されていた。これで利用客がふるえなくとも済む。公共交通機関の面目躍如といえよう。