さまざまな家庭の事情というものがあると思うが、それでも中学1年生の子どもが2人、家を出て夜じゅう街なかを歩くというのは考えられない。いったい子どもたちに何が起きていたのだろう▼大阪府高槻市で起きた事件は最悪の結果となった。どういう経過で2人が命を落とすことになってしまったのか、今後の捜査で明らかになるにつれて、さまざまな問題が浮き彫りになると思う▼「今の今までどこほっついて歩いていたんだ!」と、よく親にしかられた。そんな家庭で育った身には、親に居所を教えず家を出て深夜遊んでるなどというのは理解できない。そういうことが当たり前の世の中になったのか、子どもに、あるいは家庭に事情があったのか▼それにしても、今回の事件解決ほど防犯カメラが威力を発揮した例も珍しい。その一方で深夜の街なかをさまよう子ども2人に「あんたたち何やってんの?」と心配する声を掛ける人はいなかったのかとても残念だ。