今、市内各所でさまざまな文化行事が展開されている。市民文化祭や公民館まつりなどで、一般市民の活動が披露されることも少なくない▼そうした場を取材すると、いわゆる定年後のチャレンジャーが多いことが分かる。現役を退いた後に5年、10年と続け、公の場で成果を発表できるまでになり、大きな喜びと手応えを得、それがさらなる活力につながっているようだ▼そして中には、自己研さんを経て指導者として後進の育成に努める人々も出てきている。「習う」から「教える」立場への移行に伴う苦労はいかほどだろうか。「人生80年」時代の今、このようにセカンドステージの後に、さらなる頂に挑戦するサードステージに立たんとする人が少なくない▼体力的に無理の利かない年齢になりながら、新たに見いだした道で、さらに人を導こうと歩み続ける姿には、頭の下がる思いをすることもある。われわれもぼやぼやしていられないと身を引き締める次第である。