今日は「宇宙の日」だ。宇宙飛行士毛利衛さんが宇宙に飛び立った日で、平成4年に当時の科学技術庁と文部省により制定されたのだが、それをどれほどの人が知っているだろうか▼今、こうした記念日が結構あり、インターネット等で検索すれば、ほぼ毎日が何かの記念日である。こんな時に考えるのは、その必要性だ▼数ある記念日のうち、認知されているのは、伝統文化や慣習に基づくもの、一般市民に深く関係しているものであることが多い。9月だと、関東大震災に由来する「防災の日」(1日)などは、この日に防災訓練を行うことも多く、意義深い日だろう▼とすると、気になるのが政府が2年半前に制定の考えを示した3月11日の件である。昨日のテレビニュースでは、毎月の沿岸部一斉捜索の様子が流され現在、11日の意味を知らない人はいない。が、次代の人々の意識構築につなげるためにも、「○○の日」という位置付けが必要な時期になったと思う。