昨日投開票された都議会議員選挙は、おおかたの予想通り自民党惨敗、小池支持派の大躍進という結果になった▼ネックになっていた築地・豊洲市場問題は、小池さんが告示直前のタイミングで玉虫色ながら一応の決断を図った。一方の自民党は、同じタイミングで週刊誌の記事に端を発した身内議員の醜聞や森友・加計学園問題などが都議会に波及した。結末へのシナリオはまことにわかりやすかった▼小池色の濃い選挙だった。過去、○○チルドレンや○○ガールズと呼ばれる人たちは、〝親分〟の威を借り、ブームに乗って当選したという感が否めない。立候補者の議員としての資質が問われる前に、今回は国政での自民党NOの民意が地方選挙の結果に表れた。そういう意味では当選した人たちにとって、これからが正念場であろう▼さまざまなニュースが氾濫する昨今、その情報に左右されやすい危うさもある。有権者としては確かな意思をもって情報を吟味したい。
片隅抄