きのう開いた地元の神社の春祭り。神輿渡御の役割分担で仰せつかった先導役・猿田彦の白装束を着るに当たっては「そうじゃないよ」と神社の宮司から再三、着方の指導を受けた▼中学時代は剣道部。稽古着に袴姿には慣れていたつもりだったが、神事の衣装はまた違う。しかし実際に着てみて、洋装とは違った身の引き締まる思いになった▼本格的な桜の季節を迎える会津若松市は、昨年に続いて7日から街歩きイベント「あいづ着物でさんぽ」をスタートさせた。会津藩23万石の城下町。市内には鶴ケ城や七日町通り、飯盛山、野口英世青春通り、東山温泉など着物姿が似合う場所がたくさんある。11月25日までの土日・祝日開催。非日常の衣装で歴史ある街並みを散策するのも会津ならではの観光の楽しみだ▼平であれば、着物が似合う街並みはどこだろう…と考えたが思いつかない。歴史を醸成するのにお城を再建するのもいいけれど、まずはまちづくりが先では?