かつての大物歌手が集客数にへそを曲げ、当日のコンサートをキャンセルしたことが話題になった。昭和40~50年代にかけ、多くのヒット曲を飛ばしたものの、最近では目立った活動もなく、半ば忘れられていた存在だった▼だが楽しみに会場入りしたファンもいる。チケットは払い戻しができるが、足代までは負担されないだろう。先のキャンセル会場は約1万人近くを収容できるキャパシティーだが、別の場所で行ったコンサートは千人程度という▼あちらはだめで、こちらはよいとは理解に苦しむ。いずれにせよ、安くはない料金を払う観客に向き合い、楽しんでもらうことが第一。プロの定義はさまざまだが、全力で期待に応えることではないだろうか▼さて注目のドラフト会議がきのう行われ、東日本国際大の粟津凱士投手が西武ライオンズから4位指名を受けた。創部23年目にして初のプロ誕生に湧く。実力の世界だが、成功には華々しいスポットが当たる。