先日、内郷地区で起きた連続不審火に関与したとされる男が逮捕された。憂さ晴らしのためか、自宅近くの竹やぶなどを燃やしたというが何とも近隣住民には迷惑なことだ▼火の回りが早く、最悪の場合は自分の家を含め周囲に大きな被害をおよぼしたであろう。火災といえば4月末、平字南町の飲食店などが入る木造建物が全焼した。発生当時、近くにいたため、急ぎ駆けつけた▼建物自体が古いせいか火の勢いも激しく、黄色がかった煙が周囲を覆い、鎮火まで時間を要した。幸い犠牲者が出なかったものの、知る店も類焼に遭い、なんともいえない気分になった。今も現場はそのままの状態で残っている▼最近、耳に入った話では、焼け出されたテナントの人たちは営業再開に向け、店舗を決めたという。確かめるべく、ある1軒の前を通り、中をのぞいてみると、工事が入り着々と開店に近づいていた。常連さんらを思い、情熱を傾ける経営者の意気を感じた。