梅雨入りしてから雨や曇りの日が続き気がめいってくる▼警察では雨の日の交通事故防止に力を入れる。例年、入梅時期は重大事故が増える傾向にあるからだ。ドライバーには雨で視界が悪くなるため、スピードは控えめにすることを、歩行者には傘を差すことで、視界が遮られるので周囲への注意を怠らないよう訴える▼また、自転車を運転しての危険な行為も多く見られる。その一つが傘を差しての片手運転。急に人が飛び出してきたら、片手だけにとっさに回避行動が取れるのか心配だ。傘差しやスマホを操作しながらの自転車運転は、法律違反であることを忘れないでほしい▼全国各地で高齢ドライバーの事故が後を絶たないことから、警察では高齢者への安全教育に努めている。用事のない時や雨の日、夜間の運転は控えるように呼び掛ける。一方で運転免許証の自主返納を促す。「私はこれまで無事故だった、運転には自信がある」。その過信が事故を招く。
片隅抄