きょう7月1日は「国民安全の日」。昭和35(1960)年に労働災害や交通事故、火事、海難事故などの防止を目的に設定された▼7日までの1週間を全国安全週間として、関係機関では労働者への安全意識の高揚を図る。しかし、趣旨通りにいっていないのが実情だ。交通事故は毎日のようにどこかで起き、殺人事件ですらもう珍しくはなくなった。全国では虐待事件が相次ぎ「安全、安心の国日本」の名が虚しく響く▼梅雨が明ければ夏本番。各地で海開きが行われ、いわきの浜は大勢の海水浴客でにぎわう。その際、酒に酔っての遊泳は絶対にしてはならない。遊んだ後のごみの持ち帰りもお忘れなく▼猛暑が続くと注意力が散漫になり、職場などでの事故が増える。慣れた仕事だから大丈夫と考えずに、いつも以上に安全への心配りが必要だ。大雨や地震等の自然災害はいつ起きるか分からない。避難場所の確認など日ごろからの備えだけはしっかりとしておきたい。