急激に車間を詰め、あおってくる後続車。追い越して前に出たと思ったら、今度は急ブレーキを踏み、あわや衝突も。茨城県の常磐道で起きたあおり運転だ▼全国で相次ぐ危険なあおり運転に、行政では罰則や取り締まりの強化を図っているが、一向に無くなる気配が見られない。高速、一般道とどこで起きるか分からないだけに、警察の取り締まりにも限界がある。今のところはドライバーの安全への自覚に、委ねるしかないのが現状▼ある調査によると、約9割の人があおり運転に遭ったと答えている。正直こんなにいるのかと驚いた。自らを省みると、急いでいるとき前に遅い車がいると、ついスピードを出し車間を詰めてしまうことがある。自分にはあおった自覚はないが、中にはあおられたと思う人もいるだろう▼普段、温厚な人がハンドルを握ると、突如危険な運転をする人がいる。車は乗る人によって凶器にもなる。イライラせず安全運転を心掛けたい。
片隅抄