新型コロナウイルス感染拡大が止まらない。政府は大都市中心に緊急事態宣言を出し、抑制に努めるが成果は挙がっていない▼感染拡大は地方にも飛び火し、いわき市も「まん延防止等重点措置」の適用を受けた。これによって終日、酒類提供の自粛、大型スーパーなど集客施設での時短要請が行われ、理由なく応じない事業者には過料を科す内容になっている▼そうした中、実施されるのが市長選。今回は4人が立候補する混戦模様。ここにもコロナ禍が暗い影を落とす。3密回避、ソーシャルディスタンス厳守とあれば、従来のような選挙運動はできず、政策や候補者の人柄が十分に有権者に伝わらないのでは、と心配だ▼市内では東日本大震災のつめ跡深く、今も農水産業は風評被害に苦しむ。他にも少子高齢化と課題は多い。問題解決に奔走するのが市長。その人を選ぶ大事な選挙。棄権することはそれらの問題解決を放棄することにつながる。9月5日投票日。