国の補助金が入りガソリン価格は抑えられてはいるものの、仕事で毎日車を使う身としては、もう少し安くならないかと思う▼石油製品に小麦など、ロシアのウクライナ侵攻の影響で価格が高騰、企業の間ではコスト増から製品への価格転嫁の動きが広がっている。さらに円安も重なって値上げの波は電気、ガス、食料品と多岐に渡る。6月だけでもその数6000品目にものぼると言われる▼抄子が通う食堂にも値上げの紙が張られていた。味、量ともに申し分なく、何よりもサラリーマンの懐に優しい価格とあって、昼ともなれば満席状態。店主は「小麦、油、肉など材料費が値上げされ、苦渋の決断です」と、常連客に頭を下げる姿が痛ましい▼開戦から4カ月経った今もウクライナ情勢は先行きが見通せずにいる。ウクライナ危機による物価の高騰は今後も続くと見られるだけに、気掛かりでならない。いろんな物の値上げに加え、コロナ禍もあって気持ちは沈みがち。
片隅抄