先週、とある会合に出席するためため上京した。新型コロナ第7波到来かといわれる時期だっただけに開催が危ぶまれたが予定通り開催され、その懇親会でためになる興味深い話を聞いた▼それは、今では当たり前の「エキナカ」の仕掛人で現在ルミネの顧問をされている方の話。誰でも知っている東京土産のお菓子のメーカーでは客によって売り方を変えて売り上げを伸ばしているという話だった▼ネクタイを締めているビジネスマンに対しては「三つですか、五つですか?」と接客し、それによって通常一つのところを複数個買うということだった。差別はもってのほかという声が聞こえてきそうだが、奥が深い▼彼が言いたかったことは、この世の中、知恵を出さなければ前に進めないということ。同じやり方をするのは簡単なことだがそれでは現状維持すら困難になる。こんな時期だからこそ、知恵を出すことが求められる。人生そのものに通用することではないだろうか。