行動制限なしのゴールデンウイークが終わった。天気もまずまずで市内各地でさまざまなイベントが開かれた▼抄子も地元商店会主催の歩行者天国に行ってきた。50年前から続く歩行天だが、ここ数年はコロナ禍で中止が続いていた。通りの両側には焼きそば、たこ焼きといった祭りでは定番の露店が並び、買い物やイベントを楽しむ多くの人の姿があった。コロナ禍前に近い人出だという▼ただ、シャッターを降ろしたままの店が気になった。商店会の人に話を聞くと、「閉店ですよ」と答える。後継者不足に加え、郊外の大型店に押され、小さな商店街は次々と店を閉めていく。往時を知るだけに通りに流れるにぎやかな音楽とは対照的な今の商店街の姿に寂しさを感じる▼ところで周りに旅行や家族サービスで「連休疲れが抜けないです」とぼやくお父さんはいないだろうか。時として体調を崩すことがあるだけに、休み明けの体調管理には十分に注意して。
片隅抄